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短期決戦型になる中学入試


        グラフ①          グラフ②
 上のグラフ①は、中学前期A日程の志願者数と入学者数の関係を表したものです。A日程は「近畿地区統一開始日」に行われます。他府県ではあえてこの日に入試を行わない学校もありますが、兵庫県ではこの日にすべての私立中学校が入試を行うことになっています。当然、第一志望の児童が受験するケースが多く、入学者との相関も強いものになっています。本校では、中学改革をスタートさせた08年度から10年度までは一貫選抜と発展の各コースは2クラスでした。志願者とともに入学者が増加している11・12年度は一貫2・発展3、昨年度からは一貫3・発展2の5クラスとなり、一貫の生徒の方が発展の生徒より多くなっています。
 ここ数年、中学入試は「短期決戦型」といわれ、統一日から3日間でほぼ態勢が決するようになってきていると言われています。午後入試を行う学校も増えてきました。グラフ②のB日程や後期日程の志願者が減少したのは、そのことを表していると言えます。ただ、B日程や後期で受験してくる児童の層が従来と変化してきていることも事実で、それも影響していると思われます。入試問題はA日程より難しくしていますが、にも拘らずレベルの高い厳しい競争になってきています。
 今年初めて一貫選抜の一期生が卒業しました。一貫一期生は本当によく頑張ってくれました。進学の面でも、東大・阪大などを含め国公立大学に在籍の約5割が現役で合格しています。後輩たちに良い目標をつくってくれたと同時に勇気と自信も与えてくれたと喜んでいます。来年度は一貫選抜のみの募集となります。後期日程の変更も視野に入れ、入試日程を検討する必要があると考えています。