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高校入試を振り返って

 今年度の高校入試は、第三ステージをを見据え選抜特進の募集人数を増やした(95名募集)募集を行なったという点が特徴としてあげられます。一昨年は45名募集であったことからすると2倍以上になっています。選抜特進を増やした分、特進の募集(20名募集)は少なくなっています。
 高校入試をめぐる状況では、少子化が進行しているなかでも今年度は中学卒業生が多いという年になっていました。それに伴い、公立高校の募集枠は学級増で調整されました。また、大阪府が学区を撤廃しての初めての入試であったということも特徴としてあげられます。
 この様な状況のもと、志願者は1,183名と昨年より専願者、併願者とも増え過去最高の人数となりました。府県別では、兵庫県と大阪府の割合は2:1となっていました。ここ数年、兵庫県からの志願者は文字通り右肩上がりで増加していますが、大阪府からの志願者は「私学無償化」の施策や前期での普通科入試の導入などが影響して変化しています。
 コース別の志願者は選特938名、特進245名となっていました。平成19年に初めてコース制を導入したときの選特の志願者は195名ですから、約5倍になっています。特進は募集人数を少なくしていますので、従来より厳しい選考になるにも拘らず倍率は12倍となっていました。
 入学者については、従来は専願者と併願者はほぼ同数か専願者が若干多いという状況でしたが、昨年に引き続き今年も併願の入学者が多くなり、専願・併願合わせて過去最高の入学者数になりました。