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「文武不岐」

 7日の新入生の登校日には多くの部活動に参加する部員が新入生歓迎を兼ねて部活動の勧誘を行っていました。中学生対象のクラブ紹介は先週行われ、高校生を対象にしたものは今週行われます。中高時代に大きな影響を与える部活動です。どの部に入ろうか迷っている生徒も多くいるのではないでしょうか。これをやってみたいと思えるものに入部して活動して欲しいと思っています。
 ただ、勉強が忙しくなるので部活動をどうしようかと迷っている人がいるのも事実でしょう。「勉強と部活動は両立するか?」、これは昔からよく問題にされることです。
 雲雀丘学園の生徒は、昨年度のデータで中高全体で7割の生徒(5月1日現在の調査)が部活動に参加しています。部活動を頑張っている生徒は進学も頑張っています。文化部だけではありません。運動部のレギュラーとして活躍していた選手が京大・阪大などに現役で合格しています。部活動によって時間が取られることは事実ですが、部活動をやめて力を集中するという考え方は、守りに入っていて持てる力を伸ばそうとする考えではなく、結局力を伸ばすことになりません。科目を絞って学習しようとする考えも同じです。
 「文武不岐(ぶんぶふき)」。学問と武道は別物ではなく、学問を極め何が正しいかを知ることは、武道のきびしい修練を積み人として向上することに通じる。その逆も同じことをあらわすという言葉です。学問と武道とは一体となっている、勉強(文)と部活動(武)はわかれず(不岐)相乗効果もあると、私は考えています。