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国公立大学合格者の推移


 毎年大学入試が終わると週刊誌などで大学合格実績の記事が出されます。難関国公立大や難関私大に強い学校などの特集が組まれたりします。私立大学は一人で複数合格が可能ですから在籍者数を上回る大きな数字が出たりします。その点、国公立大学は原則一人一大学になりますので「受験に強い学校」の指標に使われたりします。ただし、各学校によって在籍者数(学校規模)が違いますので、合格者数だけでみると正しく実態を反映しているとはいえません。在籍者に対する既卒生(浪人)を含めた割合(在籍率)や現役だけの割合(現役率)が問題になってきます。
 上の左のグラフは、06年の高校改革前(09年卒業)から今春の卒業生までの国公立大学合格者を表したグラフです。在籍者に対する割合や現役の割合を折れ線グラフで示しています。07年の高校改革後(10年卒業、第一ステージ)も折れ線グラフは右肩上がりで推移しています。今春の卒業生(第二ステージ)は約30%が現役で合格しています。10年の第一ステージ1期生が約15%ですから倍になっています。
 また、棒グラフから現役の合格者で過去最高の合格者(浪人を含む)だった12年を超えていることも読み取れます。なお、右のグラフは、入学当時の在籍者数を表したものです。今年は、この6年間の中でも少ない卒業生でした。
 このグラフから、改革の進捗状況や現状の到達点を見ることができます。さらに、改革の途上、発展途上であることは、このグラフに表れていない、この後の入学者の状況をみれば分かります。