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「攻防一如」

 「攻撃は最大の防御なり」という言葉があります。自ら積極的に仕掛けることにより相手を防戦一方に持ち込み攻撃をさせないようにするという意味でしょうか。相手の出方に応じて対処する防御は、弱点を悟られないようにし、そこを攻められないようにしなければいけません。万全の体制で待ち構えているところ、強いところを攻めさせるように誘導すれば「防護が最大の攻撃」になるのですが、主導権を相手に握られていては難しくなります。主導権を持って仕掛けることが「先んずれば人を制す」ということになります。
 考査や試験は学習面における「防御」と考えられます。出題という「攻撃」にどう対処、「防御」するかということになります。今まで学習してきたところのポイントをシッカリ押さえ、万全の態勢で臨めば、強いところを攻めさせる「防御が最大の攻撃」となりますが、出方を伺っている受け身の防戦一方では太刀打ちできません。中間考査のテスト返却が進んでいると思います。テスト直しをシッカリやりながら「この戦い」がどうであったのか分析する必要があります。
 普段の授業はどうでしょうか。何の準備、「予習」をせずに臨めば、攻められっぱなしの防戦一方になります。相手の出方を十分研究して臨めば「有利な戦い」になります。本来、攻撃と防御は「攻防一如」です。「予習と復習」があって授業が成立することになります。どちらが欠けてもいけません。日常をこの姿勢で臨めば考査や試験といった一見「防御」に見えるものも「防御が最大の攻撃」に変化させることが可能です。