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より高度な学びを目指しコース制を発展的に解消

 高校にコース制を導入する学校改革に続き、中学改革を行なってきました。高校から始まる選特はスタート時1クラスでした。中学から始まる一貫は2クラスからスタートしました。それが、今春入学した生徒は選特3クラス、一貫も3クラスとスタート時より増えています。これは、本校のコース制が決してコース制導入そのものを目的としたものではないこと、また、コースを固定的に捉えないという考え方の現れです。
 コース制導入に踏み切ったのは、当時の入学してくる生徒の学力分布が広がっているところから、効率よくきめ細かな対応をするために行なったものでした。それが、ここ数年、一貫と発展、選特と特進の合格基準点が接近してきていることに見られるように、レベルアップとともに学力分布が以前よりまとまってきています。また、本校のコース制は、中学入学時に一貫と発展の2つに分かれますが、高校進学時に一貫と同じ目標を持つ選特へ発展からいけるというところに特徴がありました。これは、コースに分かれていても学習の到達目標は同じところに設定して指導している、コースを固定的に考えていないところからきているものです。
 この間の改革の進捗状況から、来年度の募集が中学は一貫のみ、高校は選特が募集枠一杯、一貫・特進若干名となっています。現状の到達点と今後の方向を考えると、コース制を存続させるメリットより、コースを解消しシンプルな教育課程で深く考える授業内容と課外での高度な学びの様々な講習やゼミを展開することの方がメリットがあるとの判断からです。受験生にとっては受験の難度はアップしますが、これを自らの学力アップの課題と捉え、頑張ってほしいと思っています。