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行動を起こす原動力

 「してみせて 言って聞かせて させてみる」という格言があります。米沢藩の名君と言われた上杉鷹山の言葉とされています。人を動かすには、模範を示して、やり方を教えて、させてみる、が大切だという教えです。この中の「言って聞かせて」の部分に、私は注目しています。これは「やり方を教える」という指導の意味は当然のことですが、「その気にさせる」、「やってみようと思わせる」ことが特に重要だと考えています。強制や命令、脅しや暴力で人を動かそうとしても動かすことは出来ません。一見動かせたように見えても形だけのことで本当の動きにはなりません。ましてや継続するものではありません。行動を起こす主体が「やってみよう」という気持ちにならないと本物ではありません。「怒り」や「正義感」から行動を起こすこともあります。でも、自らの生き方を追求する過程で生じる「喜び」や「感動」が一番だと思います。指導する側からすると、理屈で分からせ、行動の原動力となる「心に火を灯させる」ことが必要となります。
 今週末の土曜日、本校の伝統的行事となっている「One Day College」が行なわれます。高校生を対象としたものです。今年は31大学から先生をお招きし、37講座を開設していただくことになっています。大学の先生の講義を受講し、大学での学びを体感することになります。自らの将来の進路、生き方を探るものとして臨んで貰いたいと考えています。保護者の方も参加ができるようになっています。土曜の半日、親子で「学び」を体感してはどうでしょうか。