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平成26年度学校基本調査(大学関係)

 文科省は平成26年度学校基本調査の速報値を発表しました。それによりますと、大学の学校数は781校で、国立大86校(11.0%)、公立大92校(11.8%)、私立大603校(77.2%)となっています。私立大は、この10年間で約60校増えてきましたが、昨年がピークで今年は占める割合が0.3%減りました。
 学生数(大学院を含む)は約285万人。内訳は国立大21.4%、公立大5.2%、私立大73.4%です。学部学生数は約255万人。関係学科別構成は、「社会科学」が32.7%で最も高く、次いで「工学」(15.2%)、「人文科学」(14.5%)の順となっています。年次推移を見ますと「教育」、「薬学」の比率が年々上昇していますが、「社会科学」、「工学」、「人文科学」が低下しています。
 入学状況は学部学生が約60万人。内訳は国立大約10万人、公立大約3万人、私立大47万人となっています。大学院へは修士課程に約7.2万人、博士課程に1.5万人が入学しています。
 卒業者の状況は、学部卒業者の大学院への進学率が11.1%と平成22年度をピークに4年連続低下し、逆に就職率は急激に低下したものが4年連続上昇し「正規の職員等」が65.9%になっています。「正規の職員等でない者・一時的な仕事・就職も進学もしていない」は18.6%と前年より2.1%低下したものの依然高い比率となっています。
 2人に1人が大学へ進学する時代です。しかし、大学を出ても3人のうち2人しか安定した仕事に就けていない状況です。しかも、3年以内に3割以上の者が離職するとするデータもあります。世の中の動きに影響されることもあるでしょうが、将来の自分の進むべき道をふまえ大学進学を考えることが大切です。