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「蒙霧升降(ふかき きり まとう)」

クマゼミの抜け殻 
 きょうは七十二候の第39候「蒙霧升降」です。暑さの中にも、朝夕は少しひんやりした空気が漂い、高原や水辺には白い霧が立ちこめる頃といわれています。七十二候のもとになった中国の暦では「寒蝉鳴(ひぐらし なく)」と言うそうです。そう言えば、今年の夏を象徴しているのか知れませんが、暑さを助長するような「クマゼミ」の鳴き声が聞かれなくなりました。「ミンミンゼミ」や「ヒグラシ」の鳴き声が聞こえるようになっています。「立秋」もいよいよ末項を迎えました。
 今年の夏は例年とは少し様子が違います。35℃を超える猛暑日が、神戸地方では1日だけとの記録もあります。次週も天気が安定しない日がありそうで、気象庁の当初の予測(5月発表)通り冷夏になりそうです。また、局所的に記録的な豪雨や土砂災害をもたらしました。
 甲子園では高校野球が熱い戦いを繰り広げていますが、季節は進み夏も終わりに近づいています。夏が終われば文化祭などを皮切りに実りの秋の2学期がスタートします。3つある学期の中で一番長く、大きく変化が表れてくるのも2学期です。何事にも周到な準備があっての結果です。単に流れに身を任せての成り行きを結果とは言いません。明確なチームや個人の目標実現に向け無心に戦うところに高校野球が多くの人の心を打つのだと思います。霧の向こうに素晴らしい景色があるから霧も情緒をおび幻想的な雰囲気を醸し出します。明確な目標を持って2学期に臨みましょう。