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カナダ研修団元気に帰国

 カナダ東部にあるカナダ最大の都市トロントを4日午後1時に飛び立ち、大陸を横断しベーリング海峡、日本の東北地方上空へと約13時間のフライトで、羽田空港に着いたのは5日午後3時でした。到着と同時に気温差10℃もさることながら湿度の高さの実感とともに聞き慣れた懐かしい「日本語の騒音」が聞こえてきました。食べ物や飲み物に不自由は無いものの狭い機内、しかも座ったままの姿勢が長時間強いられます。それでも帰ってきたという安堵感も伴うからなのか皆んな元気でした。羽田・伊丹間はあっという間、定刻の午後6時に到着。スーツケースのピックアップも手慣れたものです。自分のものだけではなく、研修団のタグが付いたものは皆んなで協力してピックアップし、出迎えの家族が待つ到着ゲートへ向かいました。
 沢山の保護者が来ておられました。「いろいろご迷惑をおかけしたと思います。ありがとうございました」。「初日にお弁当を忘れたのは、うちの子でしょ。えっ、うちの子じゃなかったんですか。てっきりそう思ってました」。他人に迷惑をかけていないだろうか、我が子を思う親心です。
 人間のすることです。ミスや失敗はあります。ましてや成長過程の中学生です。ミスや失敗をしたからダメなのではなく、ミスはミスと認め、それを今後にどう活かすかが大切なことです。ミスや失敗を掛け替えのない「成長の糧」にすることが出来るからです。親が子を子が親を相互に思いやる気持ちが、肉親から他者へと広がり利他的行動へと、これが成長の過程です。自分に時間や労力など何らかのコストを負いながらも他者に利益を与える利他的行動、これを多く体験した研修だったと言えます。