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「五山の送り火」

 2週続けて週末が雨となった8月です。今年の夏は、平日も曇りや雨の降る日が多く、猛暑日が連日続く例年の夏と少し様子が違います。暦の上では秋とは言え、秋雨前線が日本列島の上に居座るのは少し早いように思います。日照不足が農作物の収穫に影響を与えるのではないかと心配されます。今年と同様、盆前に台風が上陸した11年前、フランスでは猛烈な熱波が襲来し多くの人が亡くなりました。地球上の一部地域での異常がそこだけに留まらず他の地域の異常ももたらす。地球温暖化による異常気象の表れと言えます。
 豪雨に土砂災害の警報が近畿各地に出されるなか、毎年、京の夏の夜空を照らす風物詩「五山の送り火」がどうなるのか心配されていたところですが、「大文字」、「妙法」、「舟形」、「左大文字」、「鳥居形」と無事予定通り点火されたようです。「送り火」そのものは、盆の翌日に先祖の霊を送る仏教的行事です。庶民の間に仏教が浸透してきた中世に、「松明の火を空に投げ上げて虚空を行く霊を見送るという風習があり、五山の送り火は、これが山に点火されてそこに留ったものである(京都市観光協会、五山送り火について)」といわれています。
 盆休みも最後を迎え帰省Uターンラッシュが始まっています。束の間の休日だったかもしれませんが、英気を養い再スタートを切る準備ができたことでしょう。夏休みも最終週を迎えます。講習も再開されます。今年の夏の最後を締めくくるアカデミックサマー(徳島大学総合科学部)も行なわれます。新学期に向けての準備・調整が大切になってきます。