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38年ぶりに早く見られる「中秋の名月」

 縁側に団子やサトイモをお供えしてススキを飾る、地方によってお供えの仕方がは違ったりしても古くから定着している「お月見」の風習です。旧暦では7月を初秋、8月を仲秋、9月を晩秋と言い、仲秋の「月」の中でも15日の「月」(旧暦8月15日)を「中秋の名月」として特別な位置づけをしています。今年はきょう9月8日がその日となっています。
 月の満ち欠け(約29.5日)で計算される旧暦では、一ヶ月は小の月(29日)、と大の月(30日)になります。これでいくと1年が354日となり、約11日ほど短くなります。旧暦では、これを解消するために約3年に一度、1年を13ヶ月とするための閏月(うるうづき)が導入されます。「中秋の名月」も新暦の9月から10月の間を移動し、昨年は9月19日、一昨年は9月30日で、来年は9月27日となっています。
 また、「中秋の名月」イコール満月とはなっていません。今年から2020年までの7年間は完全な満月ではないようです。きょうの月齢は13.5、あす9日が14.5で満月となっています。しかもあすは月の楕円軌道が地球への最接近と重なり、一段と満月が大きく見えるスーパームーンとなっています。月の観察だけに限ればあすの方が良いのかもしれません。
 きょうは二十四節気の「白露」でもあります。今年は猛暑日が1日もなく8月が過ぎ、9月に入ると早くも朝晩が涼しくなりました。季節の進みが早く感じられます。そう言えば、「中秋の名月」が「白露」(9月初旬)と重なる早い時期に見られるのも38年ぶりだそうです。