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法務省司法試験合格者を発表

 法務省は9日、司法試験の合格者を発表しました。受験者8,015人で、合格者が1,810人、合格率は22.6%で過去最低の率となりました。
 平成16年に法科大学院の制度は創設されました。法科大学院は「3年以上在学し、93単位以上修得することが修了要件とされています。ただし、法学の基礎を学んだ法学既修者は、1年以下・30単位以下を短縮することが可能」となっています。3年の法学未修者課程(未修)と2年の法学既修者課程(既修)が存在することになります。
 法科大学院修了者の今年の合格者数は1,647名(7,771名受験で合格率21.2%)、内訳は既修が1.121名(3,417名受験で合格率32.8%)、未修が526名(4,354名受験で合格率12.1%)となっています。
 法科大学院修了者の合格率が年々低下し、今年は過去最低の率となりました。既修は毎年3千数百人が司法試験を受験し、平成20年度の1,331名を最高に毎年1,000名以上の合格者を出してきましたが、未修は毎年4千人〜5千人が受験し、平成23年度の881名をピークに年々低下しています。2つの課程の間に大きな差が生じています。
 一方、予備試験通過者の合格者は163名(244名受験)と平成24年度から始まったこの制度での最高の合格者数となりました。その内訳は法科大学院生・院生・大学生が120名と合格者の73%強を占め、年齢別では20歳〜24歳までの者が96名と6割近くを占めました。