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太陽フレア現象に土星食

 週末の土日の両方が晴れというのは久しぶりです。湿度は低く昼間もカラッとした暑さで気持ちよく感じます。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われますが、彼岸を待つまでもなく暑さが遠のいていく感じです。
 季節の進行が早いようですが、太陽の活動も活発なようです。独立行政法人情報通信研究機構は、日本時間9月11日午前2時頃、太陽面中央に位置する黒点群で大規模な太陽フレア現象(太陽表面の爆発)が発生したと発表しました。この現象は太陽から地球に向けて電気を帯びた微粒子を放出します。それが地球の地磁気に影響を与え、無線通信やGPSにも影響をあたえることになります。過去には、1989年この現象が原因でカナダで大規模な停電が起きたといわれています。また、普段は見られないような緯度の低い地域でオーロラが観測されることもあるそうです。13日頃には地球に到達し影響が出ると言われていましたが、たいした影響は出なかったようです。
 一方、月は9月28日に土星、29日、30日には火星とアンタレス(さそり座の1等星)に近づきます。太陽が沈んだ南西の低空に上弦前の月が火星や土星・アンタレスの近くを通り過ぎます。街中では綺麗な星空観察は難しいかもしれませんが、澄み切った秋の夜空で天体ショーが繰り広げられます。
 また、夜空に仲良く並ぶ月と土星ですが、土星が月によって隠される「土星食」が同じく28日に起こります。今年は、地球全体では11回土星食が起こりますが、日本で観察できるのは今回だけだそうです。ただし、昼間の現象のため肉眼では見ることはできません。天体望遠鏡が必要となります。