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100年に1%の確率

 2014年9月27日、御嶽山が噴火し、戦後最悪の50名を越える方が亡くなりました。日本は地球上の活火山の約7%が集中する火山大国といわれています。火山に対する研究や火山とどう向き合うかは日本で生活する上で欠かすことの出来ない課題となっています。
 今回の噴火(水蒸気爆発)と違ってカルデラの形成を伴うような巨大噴火というものがあるそうです。神戸大学大学院理学研究科は今月の22日、日本列島で過去12万年間に起きた火山噴火を統計的に解析し、そのまとめを発表しました。それによると、日本列島で今後100年間に巨大カルデラ噴火が起こる確率は約1%としています。この巨大カルデラ噴火、今から約7300年前に鹿児島県南部の薩摩硫黄島火山で起こった鬼界アカホヤ噴火は、南九州の縄文文化を壊滅させ、その回復に1000年近くかかったと言われています。
 この様な噴火は日本列島のどの場所で起こるか特定されてはいませんが、中部〜南部九州で起こったと想定した場合、火山灰が偏西風によって運ばれ降灰により北海道東部を除く日本全域で生活不能になるとの「最悪のシナリオ」を考えています。兵庫・大阪では50cm火山灰が積もると予想されています。「巨大地震は日本に甚大な被害を与えます。例えば、今後30年の発生確率が70%といわれる南海トラフ巨大地震の死亡者数は30万人を超えるとも言われています。一方で巨大カルデラ噴火は、日本という国を消滅させると言っても過言ではありません(神戸大学プレスリリース)」と警鐘を鳴らしています。