15年度兵庫県公立高校募集定員発表
兵庫県教委は16日、来年度の公立高校募集定員を発表しました。来春の国公立中学卒業予定者数が前年度より約740人減っているため、全日制は12学級減(480人)となっています。4年ぶりの減少だそうです。定時制や多部制、通信制は増減がありませんでした。
来年度入試から学区が再編され、従来の16学区から5学区に変更されます。県全体では生徒減による学級減となっていますが、新第2学区(尼崎、西宮、宝塚、伊丹、丹有)は卒業者数の増加が見込まれるため、4つの学校で各1学級増、1つの学校で1学級減のトータル3学級(120人)増となっています。少子化と言っても、全体の傾向であって地域により増加しているところがあるということです。詳細に分析する必要があるということになります。学級増となった学校は、9月1日現在の希望調査で昨年の募集定員を上回っている学校が2校、下回っている学校が2校となっています。希望者の多い学校が多くある中で、この様な割り当てになっています。
学区再編後の初めての入試となります。今までは受験できなかった学校も受験出来るようになります。第一希望の加算点も変更になっています。一番行きたい学校はどこなのか。それが、私立か公立か。私立の場合は専願で挑戦し、併願をどうするのか。公立を第一に考えた場合、私立の併願をどうするのか。その場合、第二希望と私立の兼ね合いをどう考えるのかなど、従来の進路指導の範疇を越えたような課題が出てくるかも知れません。「行ける学校」ではなく、「行きたい学校」を目指して努力する、入試制度が変わろうとそれが基本に変わりはありません。