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青色LEDでノーベル物理学賞

 RGB、言わずと知れた色の三原色です。R(赤)、G(緑)、B(青)、この3つで全ての色を表すことができます。どれ一つ欠けてもだめです。60年代に赤、次に緑ができたのですが、なかなか青ができなかった発光ダイオードです。この青色発光ダイオードの研究、開発に関わった3人の日本人科学者がノーベル物理学賞を受賞しました。
 従来の照明に利用されていたものは、物質に電流を流すことにり起こる発熱を利用した白熱電球、放電した電子を水銀の粒子に衝突させた時にでる紫外線を蛍光塗料にあて発光させる蛍光灯でした。それに対し、プラスの電荷を持つp型とマイナスの電荷を持つn型の2つの半導体を接合し、電子の持つエネルギーを光エネルギーに変換するようにしたのが発光ダイード(LED)です。従来のものと比べ、発光効率が良く小型化も可能になりました。このLEDが3色揃ったことにより照明は勿論、TV、スマホやPCなど多くのところに利用されるようになったのです。私たちの身近なところにある物に関係する「親しみやすい」ノーベル物理学賞です。
 「はやりを気にせず、自分のやりたいことをするのが一番。好きなことなら結果がでなくても続けることができる」、後進に贈る赤崎教授の言葉です。中高生に「時間や労力を惜しまず打ち込めるものを見つけ出させる」、その為の仕掛け作りやチャレンジする風土をつくる。ノーベル賞を受賞する学者を育成するとまでいかなくとも、生徒の「才能を開花させ、夢を叶える学園」を目指す私たちの取り組みの重要性を再確認した次第です。