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第一志望加算点の持つ意味

 兵庫県公立高校の入試制度が来年度から変わります。入試制度の大きな変更点としては、全日制普通科と総合学科を有する学校が16学区から5学区に再編されることです。それに伴い、複数志願選抜(いわゆる後期入試)における第一志望加算点が3つ(昨年度は15〜35点の5つ)に整理されました。宝塚・尼崎・西宮などが入る第2学区が20点と一番低く、次いで神戸などの第1学区、明石などの第3学区が25点、第4・5学区が30点です。「これまでの入学者選抜における成績の分布や高校の配置状況等も考慮しながら総合的に検討し(県教委)」て決めたとされています。「3年経過を目途に検証し、必要があれば見直しを行う(同)」となっています。
 合否は、500点満点で実施される入試を半分にした250点満点に、内申点の250点満点(5教科の5段階評定の和を4倍して100点満点、4教科の評定の和を7.5倍して150点満点)を合わせて500点満点とし、第一志望であれば加算点を加えて判定されます。この加算点ですが、受験者全員が第一志望とする学校では、全員に加算されますので合否には影響しません。ところが、入試の満点が250点ですから、加算点(20点〜30点)は約1割の重みを占めることとなり、第一志望と第二志望の受験者がいる学校の合否判定では大きく影響する場合が考えられます。安易に第二志望校を選択していてはその意味を持たなくなってきます。公立高校を第一に考えている受験生は、私立の併願校と公立の第二志望校とをよく考えて選ばないといけないということになります。