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「学び」の姿勢

 「守・破・離(しゅ・は・り)」という言葉があります。「守」は、師についてその教えを忠実に守って習うこと、「破」は、 師の教え・流儀を極めた後に他流をも研究すること、「離」は、自己の研究を集大成し、独自の境地を拓いて一流を編み出すこと、などを表すとされるています。剣道などの習い事をする上での心構えや修行の順序段階を教える言葉として使われます。
 学習においても同様のことが言えます。「学(まなぶ)はまねぶ」と言われたりします。赤ちゃんがお母さんの発する言葉を「まね」て覚えていくのは正に、「まねぶ」であり「守」です。教えを忠実に守り、無条件で実践していく、これは全てに通じる学びの姿勢と言えます。
 ただ、修行の段階はこれで終わりではありません。まだ、「破・離」と続いていきます。これは「学び」にも言えることです。授業で教えられた内容を復習して身につけ、与えられた課題を忠実に遂行する「守」の段階から、次の段階へと進んでいくことが求められます。具体的には、授業に臨む姿勢として復習はもちろんのことですが、明日の授業ではどんなことをするのか、先生はどう説明し展開しいていくのだろうかを考える予習が大切になってきます。自分はこう考え、このようにすると言うものを持って臨むことです。もちろん、これから学習する内容ですから、未知のものがあり間違った捉え方をすることもあります。しかし、この姿勢で授業に臨むのと単に受け身で臨むのとでは、同じ1時間の内容が違ったものになることは間違いありません。授業研究と合わせ、学ぶ者の姿勢が大切になってきます。