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「活躍できる自分を見つける」

 「好きこそ物の上手なれ」、人間誰しも好きのことや物に対しては熱心に努力するし、上達も早いということを表した古くからある諺です。この言葉のうらには、やらされていたり、しぶしぶやっていては創意工夫も生まれないし上達もしないということを表しています。これは、習い事だけに当てはまるものではありません。学習においても同様のことが言えます。興味・関心のあることには、「なぜ?」という疑問も生まれますし、そのことが気になり、調べたり追究する中で「あ、そうか!」と疑問が解け面白くなりさらに深く追究していこうと、時間や労力を惜しまず打ち込むことになります。
 この何か「好きな物」、興味・関心のあるものを見つけ出すキッカケや機会をどう作り出すか、これも学校教育の中での大切な役割だと考えています。話を聴いたり、いろいろなものを観たり体験したり、そこから更に進んで探究する機会などを作ることです。「たくさんの知識や技術を習得したから高い能力が育つわけではない。自分で課題を見つけ、その解決へ向けて活躍できる自分を見つけたとき、その能力は飛躍的に伸びる」。京都大学山極寿一学長の「大学教育の使命」の中からの引用です。 私たちは今の学校改革の柱として「本物の学び」の追究を掲げています。授業を土台に、「Hibari SPP」、アカデミックサマー、研究者体験、環境教育、1Day Collegeなど様々な機会を通じて「活躍できる自分」を見つけて欲しいと考えています。