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組織ごとに異なる体内時計

 体内時計は植物にもあるようです。しかも、組織ごとに異なる体内時計が働いているようで、養分や水を運ぶ維管束の時計遺伝子をコントロールするだけで花の咲くタイミングを遅らすことができたと京都大学大学院生命科学研究科の遠藤求助教らが発表しました。
 体内時計は私たちの睡眠や体調に関係するものとしてよく知られています。海外旅行など急激な環境の変化による「時差ボケ」なども体内時計が影響しています。「時差ボケ」は、脳にある中枢の時計と体じゅうにある末梢の時計がずれることによって起こるという説や中心の時計も複数の時計でできていて、それぞれの間でずれが生じているという説などがあるようです。睡眠には、目覚めて活動している間に脳に疲れがたまり、活動が低下してくると眠くなるという覚醒していた時間に依存する仕組みと、もうひとつに体内時計が関係するものがあります。夜になり光があたらなくなると脳内にある体内時計によりメラトニンと言うホルモンが分泌され、体と心を休息の状態に切り替えて眠くなるといものです。前日に十分寝ても、次の日の夜になるとまた眠くなる、寝溜めが効かないのはこの仕組みのためです。また、肝臓でリズムを刻む体内時計は食後に膵臓から分泌されるインスリンで調整されていると言われます。
 「毎日決まった時間に起きる。朝起きたら光を浴びる。朝食を毎日採る。夜は長時間TVなどを見ず、光を浴びないようにする」など、昔からいわれていることには根拠があるということになります。生活のリズムを安定させ「秋の夜長」を「学びの秋」となるような工夫が必要です。