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中学英語暗唱大会

 第43回中学英語暗唱大会が行われました。暗唱課題はもちろん各学年ごとに違います。暗唱を行う形態も、1年生は3人一組で、2・3年生は一人でと違います。また、今年初めての試みとして2年生は英語落語に挑戦しました。落語ですから、一人で二人の人物を演じるという課題もでてきます。長く続けられている伝統行事ですが、課題や形態等少しずつ工夫が凝らされ、変化してきています。
 1日1万回お経を唱え100日間修行し100万回唱える、密教で記憶力の増進などを得るための修法で「求聞持法(ぐもんじほう)」と言われるそうです。弘法大師空海が若い頃、洞穴にこもり「悟りを開いた」とされるものです。単に覚えるために繰り返えす丸暗記と違い、むしろ覚えることが主目的ではなく、何度も繰り返すことにより、そこに流れるリズムや文体、息づかい、言葉が自分のもの、自分から発せられたもののようになっていくことを目的としているとされています。ある意味、運動に似た側面を持っています。この場合はこうすると言う知識として対応の仕方が頭の中に入っているのだけではだめなのです。とっさの時に無意識で反応する、体に覚えこますまで練習することに通じます。単に丸暗記で覚えたものはすぐに忘れます。その点、体に覚え込ませたものはいつまでも忘れません。
 外国語の学習においては、外国語をシャワーのように浴びるのが良い、「耳が出来てくる」からと言われます。「門前の小僧習わぬ経を読む」ではありませんが、英語に限らず、日本語の素晴らしい文章に接する機会、環境づくりも大切にしていきたいと思っています。