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「練習1万時間の法則」

 11月も残り一週間となりました。ちょうど2学期末考査も一週間後から始まります。期末考査に向けた計画的な学習、最後の追い込みの学習をする時期になります。
 努力や練習は嘘をつかないとよく言われます。それを表すようなものに、「練習1万時間の法則」というものがあります。K.アンダース・エリクソンという心理学者が、西ベルリン大学のバイオリン学科の学生を3つのグループ(A:国際的なコンクールで優勝したり、世界一流のオーケストラ奏者として活躍できるレベル。B:国際的なコンクールで入賞したり、トップではないけれどオーケストラ奏者として生活できるレベル。C:学校の音楽の先生や市民楽団の奏者になれるレベル)に分けて、練習時間や練習内容などを調査したものです。3つのグループとも大学へ入学してからの練習時間は同じなのですが、入学するまでの累積の練習時間が、AとBとCとでは、約2,000時間ずつ違っていたと言います。また、入学後の練習の中身にも、AとBは「一人きりで孤独にやる反復練習」が長く、Cは短いという違いが出ていたようです。「10年以上、1万時間を超える練習」が世界で活躍するキーワードと言われます。スポーツの世界も同様です。
 何事においてもその道を極めるためには、地道に練習を繰り返すことが必要で、特効薬は無いということです。また、同じ時間練習するとしても「一人で孤独にやる反復練習」が重要だと指摘しています。学習も同様、みんなと一緒に学習する時間を大切にするとともに、一人で学習する時間の確保が重要です。期末考査に向け「一人で孤独に勉強する」時間を増やす努力が必要です。