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親孝行・やってみなはれ

2022年11月04日

笑った者勝ち

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 私には4人の「親」がいます。

 いつも笑顔で明るい母は、私が小学5年生の頃に他界しました。おかしな話をして私と2人の妹をいつも笑顔にしてくれました。私が出場する陸上競技の試合には必ず足を運び、良い成績を収めると誰よりも喜んで、私の好きなご飯をご馳走してくれました。

 父は、私がこの学校に勤め始めた頃に他界しました。仕事の関係であまり家に帰って来られない父でしたが、休日には私たち3姉妹を車に乗せ遊びに連れてくれたり、大きくて分厚いホットケーキを作り、私たちが美味しそうに食べているのを見ていたことを覚えています。

 両親に代わり、私たちの成長を支えてくれたのは祖母と叔父でした。当時はまだ私も幼かったので、その境遇が辛くなり反抗してしまうときもありましたが、今では感謝の気持ちしかありません。

 今の私がいるのは、家族と周りの人たちの温かい心のお陰だと思っています。両親ともに、急なお別れであった為、感謝を言葉で伝えることはできませんでした。今ある時間は当たり前ではなく、有限です。家族や周りの人にその感謝を、気持ちを伝えることができるときにしようと心掛けています。みんなで助け合い笑って元気でいることが、両親への孝行だと信じて過ごしています。

「笑った者勝ち!」

が、亡き母の口癖でした。どんなことも自分の力に、笑って生きていきたいものです。



(雲雀丘学園小学校  体育専科 村元 楓)