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親孝行・やってみなはれ
2022年12月23日
背を見て育つ
私は今まで、どちらかと言えば自由に生きてきた気がしています。
親孝行を考えた時に、実際自分はどれぐらいのことができているのか、そもそも父は親孝行についてどう考えているのかが気になり、聞いてみました。それを少し紹介したいと思います(以下、父が私の祖父母について語った内容です)。
「今、私がこのような生活をしているのは、親が自分のしたいことをさせてくれたからです。母はとても厳しい人でしたが、父はとても優しく、私が小さいときに、当時とても高価なまほうびんを割ってしまった時でも『形あるものはいつかは壊れる』と言ってくれたことがあり、嬉しかったことを今でも覚えています。
父は早くに亡くなったので、親孝行らしいことはあまりできませんでしたが、それでも月に一度、子どもを連れて行き、一緒にお酒を酌み交わしたときにはとても喜んでくれました。これからもっと恩返しを、と思った時に亡くなってしまったのはとても残念でした。その分、母親には98歳で亡くなるまで、できる限りの親孝行をしたつもりです。」
このような話を父から聞いたのは初めてでしたが、なんとなく同じような生き方をしていると感じました。
意図せず、やはり背を見て育ったのだなぁと実感します。
私の場合は母が早くに亡くなりましたが、父は73歳でもまだ元気に働いています。
この年末もしくは年始に、一緒に酒を酌み交わしてみようかな、と思います。
(雲雀丘学園中学校・高等学校 高1学級担任 国語科 山村 長史)