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親孝行・やってみなはれ
2024年01月19日
尊重
私は学生のときから人よりも自分の将来について無責任で,回り道の多い人生だったと思います。
そんな私が両親に感謝していることの一つは,私の選択を尊重し,サポートしてくれたことです。
例えば学生時代,よく考えずに文系に進み,大学一回生の夏に「やっぱり理系の学部を再受験したい」と親に伝えたとき,反対されることを覚悟していましたが,「お金のことは何とかしてやるからあんたは受験勉強を頑張りなさい」と言われました。
また,大学で教員免許を取得しなかったにも関わらず,大学院卒業後に「今から教員免許を取って教師になろうと思う」と伝えたときも「やりたいことをやったらいい」と応援してくれました。
今の自分があるのは,私の生き方を尊重してくれた両親のおかげです。
その父が一昨年癌になりました。幸い早期の発見だったので,放射線治療で治りましたが,親がいつまでも元気で生きているわけではないということを一気に実感しました。
年に2,3回田舎の実家に顔を見せに帰ることぐらいしか親孝行らしいことはできていませんが,私がそうしてもらったように「子どものやりたいことを尊重する」生き方を引き継ぐことも一つの親孝行かもしれません。
(雲雀丘学園中学校・高等学校 教務部 数学科 木ノ下 祐輔)