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親孝行・やってみなはれ

2024年04月12日

不器用な親心

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私は学生時代、反抗期真っ只中で親の言うことにはいつも拒否するような娘でした。両親はそんな私を「甘やかしたらあかん!」と、あまり褒めることなく厳しく育てました。学校での勉強もうまく行かず、両親ともしょっちゅう喧嘩になり、私の中では「どうしてこんな人生なんだろう。」と悩む時期もありました。それから社会人になり、実家から逃げるように1人暮らしを始めました。最初はやっと解放されたと嬉しかったのですが、それと同時に親の思いに気づきました。頻繁にくる「実家に帰ってこないか?」の連絡。風邪をひくと必ず家に来てくれる家族。愛されていたんだなと深く感じました。思い返してみれば、学生時代、どんなに喧嘩してもご飯は暖かいものを用意し、振舞ってくれました。厳しく育てたのは、親なりの不器用な愛だったのかなと今になって感じます。親が元気なうちに旅行へ連れて行き、家族での時間を大切にし、感謝の気持ちを伝えていきたいです。



(雲雀丘学園幼稚園 年長担任 友田 遥)