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NZ比較文化研修報告書

☆I can't forget my best memory☆ K.K.
ニュージーランドに出発する日が迫ってくるにつれ私の心は不安と焦りで満たされていました。それ以上に海外経験の無い私が9週間という長い期間を言語の異なる人達と共に過ごすことなど信じられず、もうすぐ日本を離れるのだと思うと残りわずかの時間を惜しみなく感じずにはいられませんでした。しかし、その様な感情は現地で生活していくことで次第に解消されていきました。
 まずニュージランドに着いて一番に感じた事は日本に比べると空気が澄んでいるなということです。空を見上げると描写したような美しい風景が辺り一面に広がっていました。肌で自然の素晴らしさに触れただけではなく、人々の心の寛大さにも心を打たれました。お店の人が片言の日本語で話しかけてきてくれたり、バスの運転手のほとんどが気さくでお茶目な人が多かったりと型にはまった日本の生活習慣では全く見られないような光景をよく目にしました。特に街を歩いていると見知らぬ人でも笑顔で「Hello!」と声を掛けてくれるというこの瞬間が好きで挨拶を交わした後はいつも清々しい気持ちになりました。
 最も文化の違いを感じた時はホストと過ごした時でした。日本とは違い節約技術を心得ており電気を点けずに太陽のエネルギーの力だけを頼りにする行動には驚かされました。食べ物について言えることはニュージーランドのお米は日本の様な軟らかいものではなく、硬くパサパサしたタイ米だということ。私にとっては噛み応えがあって美味しかったです。そして日本食が恋しいと思ったことはありませんでした。いつもホストが作る料理に感激させられていたからです。
 ホストと過ごした日々は忘れられない最高の思い出です。ホストファーザーのPeterもホストマザーのDaleも仕事で忙しかったにも関わらず、私が心に残るような色々な場所に連れて行ってくれました。Peterはいつも冗談を言って私を笑わせてくれ、私はPeterの笑顔を見るのが大好きでした。Daleには毎朝学校まで車で送って貰ったり、私が話した英語が間違っていたら直してくれたりと二人とも私を本当の娘の様に扱ってくれて毎日が幸せでした。日本に帰国する日、最後は笑顔でお別れしようと思いましたが自然に涙が込み上げてきました。そんな私をぎゅっと抱き締めてくれた時、感謝の気持ちで一杯になりました。
 振り返ると自分自身が気づかなかった様々な事を吸収して多くの事を学んだあっという間の9週間でした。この経験が終わりではなく、新しい出発のような気がします。今後はさらに生きた英語を話せるように精一杯頑張って再びニュージーランドに戻りたいです☆

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