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比較文化研修生徒報告書

「They are my pleasures.」  M.M. 
 今回のニュージーランド研修は私にとって初めての海外生活でした。しかし緊張や不安といったものはまったくなく、むしろ期待と楽しみに満ち溢れていました。初めての外国。見るもの、聞くもの全てが英語で、夢のような生活でした。ニュージーランドで経験した学校生活やアクティビティー、友達関係、たくさんの人々との出会い、別れの中で、特に印象に残っているのは、ホストファミリーと過ごした日々です。9週間もの間、親元を離れて新しい家族と生活するというのは、想像以上に厳しいことです。私は研修が始まって2週間で、ホストファミリーとの相性が合わず、ホストを変えることになりました。新しいホストは、Graeme&Sue Hayley という人たちで、ホストファザーのGraemeはとても優しく、仕事から帰ったあとでも家事をよく手伝う、ニュージーランドの夫の代表とも言えるすてきなお父さんでした。ホストマザーのSueは、優しくたくましい、いつも冗談を言っては私を笑わせてくれる、明るく活発なお母さんでした。二人は私を本当の子どものように、大切に愛情を込めて面倒をみてくれたので、私もすぐに溶け込んでのびのびと過ごすことができました。朝は二人とも私より早く仕事へ行ってしまうので、一人で朝ごはんを食べるのは少し寂しかったけれど、毎朝窓から手を振って二人を見送るのが、私の大切な日課の一つでした。夜は、夕食のあとGraemeと一緒に、ニュージーランドで人気のホーキーポーキーアイスを食べるのがお決まりで、そのあとSueがクロスワードパズルをしている横で一緒に宿題をするのが私の楽しみでした。わからない問題があると、手を止めて一つ一つわかりやすく丁寧に教えてくれたので、私の宿題はいつもほぼ満点でした。時々Graemeと一緒に夕食後の散歩へ出かけ、いろいろな話を聞かせてもらうのもとても楽しかったです。Sueは美容師なので、「前髪がうっとうしい!」と言ったら、ノリノリで私を庭へ連れて行き、上手に切ってくれました。
 私は食べ物の好き嫌いがほとんど無いので、なんでも喜んで食べる私に、二人はたくさんおいしい食べ物を振舞ってくれました。落ち着いた環境と、充分な食べ物のおかげで、私は7週間で8キロ太るという信じがたい状況に陥ってしまいましたが、これも一つの楽しい思い出だなあと思って、いろいろな出来事を明るく前向きに考えられるようになったことが、ニュージーランド研修へ行って、二人に出会って得られた1番の成果かも知れません★(^^)
 大好きなGraemeとSueと過ごした7週間は本当にあっというまで、振り返ってみても、良かった思い出しか出てこないくらい、私にとって素晴らしい時間でした。二人が私のことを私の日本の家族に話してくれたときの言葉は、今でも忘れられません。
【She is our pleasure.】
【彼女はわたしたちの喜びです。】
 私は、最高のホストファミリーに巡り会えたこと、そしてそのきっかけを与え、全力で私を支えてくれた日本の両親に本当に感謝しています。