科学部 サリチル酸のエステル化実験
サリチル酸をエステル化してエステル化合物の合成実験を行いました。エステル化とは酸とアルコールが脱水縮合する反応の事です。サリチル酸はカルボキシ基とフェノール性ヒドロキシ基を持っているので2種類のエステル化合物を生成できます。今回はそのエステル化合物であるサリチル酸メチルとアセチルサリチル酸の両方を生成しました。
サリチル酸メチルの合成は最初失敗しましたが2回目で成功させることができました。サリチル酸メチルは消炎鎮痛作用があり湿布の香りがしました。また、確認のために塩化鉄(Ⅲ)に加えたところサリチル酸は紫色、サリチル酸メチルは赤紫色に変化しました。
アセチルサリチル酸の合成は比較的簡単でした。白色で針状の結晶を確認することもできました。また、炭酸水素ナトリウム水溶液を加えると二酸化炭素が発生することも確認できました。アセチルサリチル酸は解熱鎮痛作用があります。
今回の実験ではミスも多く、おもったほどスムーズにできませんでした。実験の楽しさと同時に難しさや大変さを学ぶ事ができました。担当S.S.