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東京の大学に行ってきました-上智・立教編(final)

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8月15日(火) テレビは,朝から小泉首相靖国参拝を報じていました。昨夜,タクシーの運転手から「周辺は警備が厳しいから,避けた方がいいですよ。法政大学?あぁ,そのあたりなら大丈夫ですよ。」と聞いてはいたのですが,やはり避けて,上智大学に行くことにしました。
 9時半,南青山のホテルを出て,地下鉄の方へ歩いていき,ひとまず荷物をロッカーに預けるために東京駅へ向かいました。途中,どの駅も駅員総出で警戒に当たっているらしく,駅員以外の警備員も立っていて,一々行き先を聞かれ,物々しかったですね。
 JR東京→中央線→「四ッ谷」下車。改札を出て,階段を上がると,ビルの最上階に「上智大学」の文字が見えます。それを目指して,川の土手沿いに歩いていくと,正門に辿り着きます。簡単です。
jochi.JPG 構内にはいると,結構学生に出会いました。驚いたのは(この日だけのことなのか,それとも普段からそうなのか),皆,英語をしゃべりながら歩いてくるんですよ。えっ?日本人じゃないの?いえいえ,日本人なんですけどね,アジア系留学生と一緒に歩いているんですよ。ほんとに,嘘じゃなく。向こうから歩いてくる学生,皆,英語でしゃべってましたよ。英語をしゃべることがこんなに日常化しているなんて,ちょっと驚きです。
 でも,この4日間,地下鉄やJR等であちこち移動しましたが,確かに外国人が多かったですね。1車両に平均7,8人は乗ってましたよ。しかも南米系が多かった。この現実を見て,東京はほんとうに国際化して行ってると思いました。お題目じゃなくて,身近な問題として進行中ですよ,国際化が。だから,国際理解は急務です。実感としてそう思います。
 肝心の構内は,いたって手狭です。しかし,教会が隣接し,ミッション系の雰囲気が十分に感じられました。

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rikkyo1_1.jpg 最後は,立教大学です。JR池袋駅西口から東京芸術劇場の前を通り,真っ直ぐ歩いていくと,塀と柵に囲まれたキャンパスが見えてきます。あいにく工事中でしたので,あの,ツタにおおわれた赤レンガのモリス館を通って中にはいることはできませんでした。
 立教大学は,明治学院大学と同様,築地にあった外国人居留地から出発したミッション系の大学です。(因みに,居留地ではありませんが,同じ築地明石町にあった中津藩屋敷内で福沢諭吉が蘭学塾を開いています。)
rikkyo2_2.jpg 多くの学校がそうであったように,アメリカから派遣された宣教師たちは,国粋思想など幾多の困難を乗り越え,布教活動に努め,学校を守ってきました。立教大学が”自由の学府"と呼ばれるのは,そういった歴史の中で培われたものなのでしょう。校舎をおおうツタは艱難辛苦を乗り越え重ねた年月の重みを感じます。そのためか,他の大学のような派手さは全くありません。キャンパスが手狭なこともあってか,こぢんまりとまとまっているように思います。新しい校舎群もほとんどはレンガ色に統一され,落ち着いた雰囲気があります。”東京”というイメージからすれば,中には物足りなさを感じる学生もいるかもしれませんが,多くの学生の顔は立教であることを誇らしく思っているように見えました。
 
まとめ ────────────────────────────────────────── 
 今回,首都圏6つの学校を見て回り,情報化が進んだ大学では,キャンパスがどこにあっても,研究する上では大きな差はないだろうと思いました。じゃぁ,学生は同質かと言えば,そうではありません。やはり,それぞれの大学の校風を背負っています。大学選びが大切なのはそこだと思います。
 それからもう一つ。やっぱり,「首都・東京」という地域の特性を無視することはできないなぁと思いました。意識せずとも,世界と繋がっている気になります。これって,結構,大きな違い,ですよね。