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シリーズ――オレの大学・ウチの学校(2)

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caution.jpg島根大学(島根県松江市) 地域に根ざし,アジアをはじめとする国際交流と世界水準の研究を推進する,山陰でがんばっている国立大学。「え~っ,就職の時困るぅ~」っていうけど,教育学部・医学部はまず出身地は関係ないし,総合理工学部・生物資源科学部は大学院進学がふつうだから都心に帰ってくればいいし,法文学部にしたって,法科大学院に進学するか国家公務員になれば問題ない。地方大学だからって,何の損はないのだ。むしろ,理工系を中心に倍率が下がってきているので,チョ~穴場です。総合理工学部地球資源環境学科AO入試なんて,3名受験して3名合格ですよ(出願はもう締め切ってますが)。ほかに推薦入試Ⅰ・Ⅱがあり,学科によっては2倍を切るところもある。
caution.jpg国立波方海上技術短期大学校(愛媛県今治市) 国土交通省所管の大学校で,日本で最大の船員養成期間。2年で航海士・機関士になるための資格を取得できる。資格が得られれば,瀬戸内海などの平水区域ではトン数制限なく,日本沿岸では5000トンまでの船の操縦ができる。これって,かっこいいなぁ。しかも,国立だから経費も安い。なんと2年間で55万円弱(寮生の場合。食費別)。うちの1年分の授業料より安い。就職も,内航船乗船以外に,水産庁・気象庁・水上警察などの官庁船にも就職している。なお,推薦入試で定員の70%をとるので,これを利用するのが得策。
自己推薦入試───────────────────────────
出願資格:身体基準を満たす者。成績が中程度以上の者。
出願期間:9月1日~9月29日
試 験 日:10月7日 小論文・基礎学力検査・面接
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推薦入試─────────────────────────────
出願資格:身体基準を満たす者。成績がC段階以上の者。
出願期間:10月1日~10月30日
試 験 日:11月4日 小論文・基礎学力検査・面接
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一般入試─────────────────────────────
出願期間:前期10月1日~11月17日 後期12月18日~1月19日
試 験 日:前期11月25日 後期12月4日
試験科目:国語・数Ⅰ・英Ⅰ・/面接
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caution.jpg愛媛大学(愛媛県松山市) 四国4県の中では結構大きな国立大学で,法文・教育・医・理・工・農学部を有する。その割に,一般入試では,最終倍率が2倍を切る学科も出てきており,設備などから考えても穴場的存在である。昨年度から,学部の枠を超えた「スーパーサイエンス特別コース(環境化学・地球惑星科学・生命科学工学コース」ができた。選抜はAO入試のみで,一般入試は行わない。また,学部は3年または3年半で終了し,大学院へ進学することができる。ちょっと変わった,新しい試みである。
caution.jpg高知女子大学(高知県高知市) 県立大学。昨年,社会福祉学部の倍率が国公立大学の中で最も高く,次に看護学部だった。なぜか?センター試験や個別試験の負担が私立大学並みに軽いから。しかも,センターの得点でほぼ決まる。たとえば,社会福祉学部は,センター試験が前期3教科3科目,後期1教科1科目で済み,個別試験も面接のみ。看護学部の方は,前期センター試験5教科5科目,後期3教科3科目,個別試験前期小論文・面接,後期面接のみ。その他,生活科学部,文化学部があるが,ここもセンター試験の科目数が少ないし,個別試験は総合問題か面接のみ。要は,どの学部も負担が軽いのだ。だから人気があり,倍率が高くなっている。ただし,辞退者が多いので,合格者もかなりの数出している。実質の倍率はそれほど高くない。
 看護学部は,約50年前に,看護養成系としては日本で初めてつくられた学部で,大学院課程も設置していて充実している。創立以来就職率ずっと100%だって。すごいね。
caution.jpg九州工業大学(福岡県北九州市・飯塚市) 工学部(機械知能工学・建設社会工学・電気・物質工学)・情報工学部(知能情報・電子情報・システム創成情報・機械情報・生命情報学科)。鳥人間コンテストやロボカップでおなじみ。歴史は古く,明治40年明治専門学校にまでさかのぼる。さすがに北九州,宇宙工学コースがある。いいなぁ。
推薦入試
工学部:①数学・理科が特に優秀 ②3.8以上 ③専願
情報工学科: ①現役 ②専願
出願期間 :11月1日~8日  試験日:11月28・29日  合格発表:12月5日
caution.jpg福岡教育大学(福岡県宗像市) 福岡第一師範,第二師範,青年師範の流れをくむ九州唯一の教員養成単科大学。附属小3校,附属中3校,附属幼稚園1園を持ち,学生数3300名。初等教育・中等教育・障害児教育各課程以外に,教員免許取得の義務づけられていない共生社会教育・環境情報教育・生涯スポーツ芸術各課程もある(履修単位を工夫すれば免許取得可能)。小学校教員が不足し,大都市圏で採用枠が拡大しているため,教員養成系は今人気上昇中。中学校,高校の採用状況はまだまだ厳しいが,4~5年先には緩和される見込み。