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ちょっと気になるニュース(2)

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 睡眠時間が7~9時間より長くても短くても,子どもの精神状態が悪くなる傾向のあることが、日本大医学部の兼板佳孝講師(公衆衛生学)ら,厚生労働省の研究班による10万人規模の調査で分かった。
 調査は,04年12月~05年1月に,全国から無作為抽出した中学校131校、高校109校の在校生99,668人(回収分)を対象に,過去1カ月の睡眠状況や精神的健康度に関して行った。
 それによると,精神的に不健康だったのは全体の44%。不健康な子どもの割合は、睡眠時間が8~9時間で33.2%と最も低く、6~7時間で42.2%、5~6時間で50.9%、5時間未満で58.3%と、短くなるほど高くなった。逆に、9時間以上は40.8%で、7~9時間よりも不健康の割合が増した。
 兼板講師は「7~9時間が適切な睡眠時間だと示すデータ」と説明している。寝不足はもちろん,寝過ぎるのもダメで,適度な時間がいいということだ。
 それでは,実際どれくらい寝ているのかといえば,下のグラフが示すとおり,やはり16~19歳代はそれほど寝ていない。働き盛りの30代,40代とほぼ同じ時間だ。どちらかといえばやや寝不足気味のよう。成長期の子供にとってはよくない傾向といえる。

 ただし,「7~9時間」がすべての者にとって適切な長さかどうかは,疑問。4時間しか眠らなかったナポレオンやエジソンのようなショートスリーパーもおれば,9時間以上は必要だというアインシュタインのようなロングスリーパーもいる。,あくまでも,「7~9時間」は,80%の人に大方あてはまる時間であって,むしろ,朝スッキリ目覚める睡眠時間が「適切な時間」である。一度,自分の適切な睡眠時間を調べてみてはどうだろうか。(これも,体調など,コンディションにより異なる。あくまでも目安。)

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