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私立大受験はこれでイコカ

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私立大入試でもマーク式が多くなったとはいえ,センター試験とは形式が同じでも,出題の難易,傾向は全く異なる。やはり,読解力と正確な知識が必要である。曖昧な知識では半分も点が取れない。
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 私立大入試の最大の特徴は長文読解が多いこと。だから,私立大志望者の最重要課題は速読速解力の養成だといえる。読解のスピードアップのためには、できるだけ多くの英文を読むことが必要だ。とくに、非常に長い英文を出題する大学を志望する人や、長文問題の数が多い大学を志望する人は、毎日英文に接するように。しかし、ただ漫然と読むのではダメ。速読のためには、バラグラフリーディングや推測読みができなくてはならない。そこで,最初は辞書なしで一気に通読する。一文一文の意味を正確に理解する必要はない。文のテーマがわかれば十分だ。次にバラグラフごとの主旨を考えながら読む。知らない単語の意味は文脈から推測しながら読み下す。辞書を引くのは、それが終わってからだ。こういう地道な努力なしには速読速解力は身につかない。
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まずは過去問を見てみよう。私立大では大学によって出題範囲や出題形式が異なるので、範囲や形式を確認することがかなり重要になる。中には与えられた試験時間に対して問題量の多いところもあるので、そういった点にも気を配っておくとよいだろう。頻出分野については基本的に国公立大とそれほど変わらない。そして、学習法も国公立大向けの学習法が、やはり効果的だ。つまり「解答解説の詳しい問題集・参考書を反復学習する」ことが大切だ。そのため、国公立大と併願する人は国公立大対策をしておけば十分といえる。ただし、大学によっては問題量が多いこともあるので十分な計算力を身につけるとともに、図形的に考えて答のあたりをつけるなど、要領よく処理できるようにしておくこと。
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私立大のほとんどが、選択式と抜き出し問題を中心にした客観式問題を出題する。また、制限時間が厳しい大学が多いのも特徴で、短時間で確実に正解を選ぶ方法を身につけることが大切だ。
 対策としては、解説の詳しい問題集を利用することだ。問題文を読む→設問の要求を理解する→答として必要な内容を問題文から探す→それを満たす選択肢を選ぶ、という作業ができるだけ短時間で行えるよう、何度も取り組むこと。わからない語が出てきたらそのつど調べて覚える。読解のスピードを上げるのに効果的だ。古文・漢文は基礎力重視の大学が多いので、完璧にマスターしておく。また、私立大は、大学ごとの出題傾向がはっきりしている。受験する大学の問題に早めに目を通しておくと、より効率的だ。