本番に向けて(2)
皆さんきちんと食事をしていますか?スポーツ選手が試合前に食事内容を変えるように、受験には受験に傾斜した栄養を摂ることです。
◎ブドウ糖――― 米、パン、麺類、甘いもの
脳は、古いエネルギーを好まず、消化吸収されたばかりの糖類が脳の大好物。だから定期的にエネルギーを補給する必要があります。これには特別な方法は要りません,極ふつうに,規則正しく食事することです。
なかでもおすすめの糖類はごはん。粒状なので消化吸収が少しずつ進み、長時間ブドウ糖を注入します。このため,脳のベストコンディションが長く続きます。
<朝食が大事>
午前中から効率よく勉強するためには、朝食が欠かせません。脳は脂肪として保存していた古いエネルギーは好まず、フレッシュな栄養を求めています。朝起きたら,必ず,食事でエネルギーを補給してください。
◎DHA・EPA,β- カロテン(カロチン):イワシ、サケ、マグロ、サンマ、サバ
脳の中では、情報が神経細胞(ニューロン)から神経細胞に伝えられていきます。DHAはその情報伝達をスムーズにします。情報を伝える物質(神経伝達物質)を『声』とすれば、DHAはこの『声』が大きく聞こえるよう受け手の『耳』の感度を上げる働きがあるのです。
DHAやEPAは青背の魚に多く含まれます。ただし、体内で酸化されやすいので、それを防ぐためにはホウレン草のおひたしやカボチャの煮付け、トマトのサラダなど、β-カロテンを含む緑黄色野菜を一緒に摂るといいでしょう。また、青背魚の加工品にも含まれているので、缶詰やさつま揚げなどでもOKです。
DHA・EPA:イワシ、サケ、マグロ、サンマ、サバ β- カロテン(カロチン):ホウレン草、カボチャ、トマト、ニンジン