家庭学習の環境 1
最近、家庭学習の環境について、耳にする機会が増えてきました。皆さんは、どのような環境で学習しているでしょうか。子供部屋(自室)を与えてもらっている場合、そこでどれだけ集中しているでしょうか。
近頃、居間(リビング)を勉強場所とするのをよく聞きます。では、居間で勉強すれば、どのような利点があるのでしょう。
まず、自室には、その名の通り、自分の物が何でも置いてあり、中にはパソコンまで入れている人もいるでしょう。また、ベッドがあるなど、よほど整理整頓していない限り、気の散る要素がいっぱいです。
そこで、居間へ必要な物だけを持って行き、そこで勉強をする。側には家族が一緒にいて、少しでも気が散ろうものなら“喝”か入る。しかし、そこには温かさもあり、兄弟、姉妹のいる人は、一緒に勉強すれば、自分だけが家族から離れて、話題にも入れず、辛い思いをすることも無いでしょう。それに、お互いに教え合うこともあるだろうし、親も一緒に食卓に向かって仕事ができるかも知れません。そこで出てくる話題は、長い目で見ると、決して悪い雑談ではないはずです。
となると、居間には必ずと言っていいほどテレビがあるでしょうが、家族の協力により、自然と必要以上には見なくなる可能性もあり得ることです。
家族の協力、これはとても大切なことです。同じ屋根の下に居ながら、お互いに何をしているのかよく分からない、あげくの果てには、何を考えているのか分からない、では、あまりにも淋しいではありませんか。親友を持てることは素晴らしいことです。しかし、最後まで側にいてくれるのは家族です。受験を直前に控えている人は別として、自分の部屋で、なかなか集中できない人は、一度試してみてはいかがでしょう。
次回は、子供部屋(自室)での学習環境について、考えてみたいと思います。