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模試と偏差値と大学 4

 前回の偏差値の計算の仕方はわかってもらえたでしょうか。少し難しかったと思いますが。今回は偏差値の点数の出方について書きます。たとえば、平均点が50~60点くらいで平均のあたりに人数がたくさんいる場合は(これを正規分布と呼びます。)、だいたい25~75くらいに偏差値は分布します。それが、同じ平均点でも平均より10点くらい高いところと10点くらい低いところに人数がたくさんいる場合は、(これをふたこぶラクダ分布とは呼びませんが、そのようなかんじの分布)標準偏差が大きくなり、35~65くらいに偏差値が分布します。つまり、こういう場合はあまり高い偏差値も低い偏差値もでないのです。また、極端に難しいテストで平均点が10点くらいのときに、90点以上の高得点をとると偏差値100以上がでることもあります。(これを夢の偏差値と言います?)数学や物理のテストでたまにでることがあります。(実は、私には1回だけ経験があります。)逆に、非常に優しいテストで平均点が90点くらいのときに、10点以下をとってしまうと偏差値1桁もしくは偏差値マイナス点がでることもあるのです。(これを地獄の偏差値と言います?ちなみに私は見たことがありませんが。)大学入試に欠かせない偏差値ですが、これも模試によって少し異なる値がでることがあります。母集団の大きさによって異なるのですが、ちなみに河合塾の全統模試は少し厳しく、代ゼミや駿台模試では少しゆるめにでると言われています。今年、大阪府の公立高校の学区改編によって、五ッ木模試は受験者(母集団)が増えましたので、その偏差値はシビアに出ると思いますよ。次回(最終回)は、偏差値と判定と大学についてです。