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幼稚園公演してきました

 高3の一般選択科目の中に、音楽Ⅲという授業があります。この授業を選択する条件として、「音楽系もしくは幼児教育系の学校に進学希望している生徒」としています。そして今年、15名の生徒が受講していました。年度当初の進路希望としては、音楽大学ピアノ専攻3名、ヴァイオリン専攻1名、音楽療法1名、ポピュラー音楽2名、ダンス系2名、幼児教育4名、小学校教諭1名、何故取ったのか不明1名…と、様々でした。しかも音楽的な能力も様々な中、授業の内容は結構過酷なものです。
 前期は、2時間連続授業の1時間目は、ソルフェージュ(発声法、読譜力、聴音)をし、2時間目は、それぞれの専門実技の発表をします。幼児教育なら弾き歌いを、どうしても実技のネタを持っていない人は、自分が今一番興味を持っている曲をみんなに紹介し、曲をかけるなど、2回に1度は必ず何かしら発表しなければならないと言う大変さです。
 後期に入ると、授業内容は一転し、全員で幼稚園に公演に行くための計画を立てます。本校併設の幼稚園に、授業の一環として公演させて欲しいとお願いし、快く受けていただけ、このようなことが実現できると言う訳です。演目は、毎年、授業選択者のメンバーが得意とするものを生かして決めています。今年は、ピアノを弾ける人が多く、ヴァイオリニストもいるし、声もなかなか美しい人たちが揃っていたので、合唱とピアノの連弾をしました。何と、今日が本番でした! プログラムは、ジブリのアニメより、合唱「さんぽ」「カントリーロード(ヴァイオリンのソロ付き)」「となりのトトロ」、ピアノ連弾「ナウシカより」「ねこバス(6手)」、そして最後に、アラジンより合唱「A Whole New World」を演奏しました。幼稚園のホール一杯の園児の前で、少々緊張しながらも、とても楽しく、精一杯演奏できたと思います。幼児教育志望の生徒の司会、進行でしたが、その他の生徒は、今後このような経験はもう2度と無いであろうと思われるので、本当に良い機会が持てたと思います。園児達は、「いつか自分たちも、こんなお兄ちゃんやお姉ちゃんのような高校生になりたいなあ」と、思ってくれたでしょうか…
 このメンバーの内、何名かは、推薦入試により合格を得ています。しかし、これから本腰を入れなければならない人も、まだまだいます。司会者は、最後、園児に「皆さんも夢に向かって頑張ってください。」と言っていました。そうね、私達も、夢に向かって頑張りましょうね。