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1冊の本から 2 

 こんなにも納得させられる言葉を沢山残したアインシュタイン博士とは、一体何をした人なのでしょう。ちょっとだけ調べてみました。
 ドイツ出身の物理学者ノーベル物理学賞を1921年に受賞した人。内容は“光量子仮説に基づく光電効果の理論的解明”による。ん~、これだけでは何かの暗号を見ているようで、何のことだか分からず、私には難しすぎる…。
 相対性理論と言っても“重力場のない状態での慣性系を取り扱った理論である特殊相対性理論”と“重力場による時空の歪みをリーマン幾何学を用いて記述されている一般相対性理論”があり、後者の一般相対性理論では、宇宙の拡張や収縮についての研究結果が書かれていて、専門用語は理解できないけれど、興味のそそる内容だった。それに、“相対性”という言葉について、アインシュタインは次のように言っています。
「熱いストーブに、1分間手を載せてみてください。まるで、1時間くらいに感じられるでしょう。ところが、かわいい女の子といっしょに1時間座っていても、1分間ぐらいにしか感じられません。それが、相対性というものです。」
はっは~ン。空間として、何となく分かったような気がしました。しかし、次のようなことも。
「相対性理論では、あらゆる点に時計があると想定しましたが、現実においては、わたしは自分の部屋に時計ひとつ取り付けることにも苦労します。」
…。彼も、普通の人間だったようです(*^_^*)
 原爆について。これについては、どうやら私は間違った解釈をしていたようです。アインシュタインが「原子爆弾の開発者」というのは思い込みで、実は、原子爆弾の製造には一切関わっていないのです。当時のアメリカの、ルーズベルト大統領への手紙に署名をしたのは事実だけれど、原子爆弾の開発を促す書簡ではありませんでした。しかも、原子爆弾は机上の空論で、できるはずがないと思っていたようです。これは、アインシュタインにとって、大きな誤算となってしまいました。
「第三次世界大戦はどう戦われるのでしょうか。わたしにはわかりません。しかし、第四次大戦ならわかります。石と棒を持って戦われることでしょう。」 
 私達の“知ってるつもり”という知識って、ある意味恐いものがあります。何事においても、“どこかで聞いた気がする…”だけでなく、疑問に思ったその時に、自分の目で確かめ、考え直さないといけませんね。アインシュタインも言ってます。
「自分の目でものを見、自分の心で感じる人間がいかに少ないことか。」
「常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう。」

皆さんは、まだまだこれからです。