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好きこそ物の上手なれ( 1 )

「好きこそ物の上手なれ」ということわざがありますが、自分の好きなことに一心に打ち込んで、それが一生の仕事となれば、素晴らしいことです。

好きな道なら楽しく歩く」これを座右の銘にしている中学生がいます。

 1月中旬、ニュースで取り上げられたスーパー中学生の女流棋士、里見香奈さんです。
 彼女は「レディースオープン・トーナメント2006」決勝3番勝負の第1局で、矢内理恵子女流名人を破ったとクローズアップされました。私自身は、まったく将棋には不案内なのでよくわからないのですが、どんな中学生なのかと興味を覚えました。
 

彼女は、6歳の頃、将棋愛好家の父と3歳年上の兄の影響で将棋を始めました。兄と一緒に道場に通うようになり、大会には必ず参加して、上位入賞の図書券などの賞品をもらうのがとても嬉しかったそうです。小学生でアマ女流名人戦(Aクラス)のタイトルを獲得し、2004年秋に女流2級に、12歳6ヶ月の若さで女流プロとなりました。現在は女流1級です。(2006年4月)


 テレビニュースでも、出雲市から会場の東京まで、夜行バスでやってきたセーラー服姿の中学生が放映されていて、こんなふうに自分の道を究めていく中学生がいるんだと感心しました。
 彼女はエッセイに次のように記しています。

 ……鳥取に住むおじいちゃんも将棋が強くて、そのころ(小学生)の私はお兄ちゃんお父さんにも全く歯が立ちませんでした。おじいちゃんはよく大会に応援に来てくれて、大会で勝つと、とても喜んでくれました。今でも私の記事が載ったりすると将棋仲間に自慢しているそうです。このように、私は家族やまわりの人に支えられてとてもいい環境で将棋が指せて来られたと思います。行く先々で、たくさんの人と出会え、知り合いになったことは私にとって大きな財産だと思っています。その応援があったからこそ、女流棋士にもなれたと思います……

 中学校では卓球部に所属し、体力作りに励んでいるようです。高校の合格も決まったようで、今後が楽しみです

彼女の自己PRです。 
何でも一度決めたことはあきらめずに最後までやり遂げる根性だけはあります