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数と雑学 7

 今日は、トランプについて考えてみよう。トランプのマークは、武士が手にする剣に由来するスペード、農民が手にする棍棒を意味するクラブ、承認のお宝である貨幣が変形したダイヤ、キリスト教の聖杯の形から転じて心臓のことを指すハートから成り立っており、これは中世の身分制度を象徴するものである。それぞれ13枚ずつありますが、これは、4つのマークが春夏秋冬、13枚は四季がそれぞれ13週あることを意味している。したがって、この52は1年分の週の数、ジョーカーはうるう年の1日を表している。また、各マークの1から13までをすべて合計すると91になり、マークは4つなので、4倍すると364になり、これにジョーカーの1を足すと365となり、1年の日数と一致する。ところで、トランプの52枚のうち、スペードのエース(A)だけが大きく印刷されているが、これには訳がある。18世紀イギリスでトランプが流行したとき、政府は製造業者からトランプ税を徴収するため、スペードのエースのカードだけを政府が印刷して業者に高く売りつける仕組みを取っていた。そこで、偽造カードが見つかったため、偽造を防ぐためにスペードのエース(A)を大きく印刷して、より複雑にしたデザインをはっきり見せることが効果的であると判断したのである。