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名は体を表さない?!

今日はクイズから。
Q.日本の大学で最も長い学部名は何文字でしょう?
 学部や学科の名称にカタカナをつける大学が増えています。
文部科学省が91年に大学設置基準を緩和したことで、これは始まりました。学部名の種類は91年度の1307に対し、06年度は1915と15年間で約600増えました。
昔は文学部、法学部、工学部…と一目瞭然の学部名でしたが、今は学部名だけでは、何を学ぶのか見当が付かないものもあります。
 学問の範囲が広がって日本語では表現しにくくなっていることや、少子化を背景に「他大学と差別化を図りたい」との大学側の狙いがあるようです。現にカタカナ学部名に変えたら受験人数が増えた大学もあるとか。

 先ほどの、クイズの答えは駒沢大(東京都世田谷区)が06年度新設したグローバル・メディア・スタディーズ学部。「・」や「学部」まで含めると19文字になります。

 他にも観光学部をホスピタリティ・ツーリズム学部とする大学やキャリアデザイン学部(法政大)、関関同立の学科・専攻名でも関西学院大学の総合情報学部メディア情報学科、関西大学の社会学部社会学科社会デザイン専攻、同志社大学工学部インテリジェント工学科、立命館大学経済学部サービス・マネジメント専攻…などカタカナ名の学科がたくさんあります。

 さらに困るのは、学部学科名からだけでは学べる内容、取れる資格が分からないこと。人気の幼稚園教諭の免許の取れる学科名も教育学科、こども学科、児童学科、教育心理学科、子ども発達学科…と様々です。
また、同じ学部名でも、その大学で何を専門としている教授が充実しているかで、内容が全く違う場合もあります。最終的には大学のパンフレットを見たり、講義内容(シラバス)を見ておかないと入学後、「こんなはずでは…」ということになりかねません。

 受験が目前の高3生はもちろん、受験はまだまだ…と考える高12生。昨日書いたように進路指導室には大学のパンフレットがそろっています。余裕がある今だからこそ、下調べを始めてみませんか。