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大学全入時代?

 当番が回ってきた。ブログというのはこれが初めての経験である。いささか当惑している。 それにしても「ブログ」とは変な響きである。少なくとも私の語感ではブサイクとしか言いようがない。気になってしようがないので少し調べてみた。(どうも厄介な性分である。)すると、どうやら Web + Log(日誌)のことであるらしい。つまり、Web 上の日誌ということが分かった。Webは「蜘蛛の巣」の意味だから、蜘蛛の巣状に撒き散らされる日誌ということになり、ホームページの簡便日誌版ということになろうか。「ブログ」とは「ウェブログ」の縮まった形だったのである。これで一応は納得した。「ウェブログ」なら悪くない響きである(ように少なくとも私には思える。)それにしてもこの種のものを自分が書くことになる日がこようとは予想だにしなかった。
ところで、久し振りの進路指導部である。以前、進路指導部の創設に立ち会ったが、それは平成6年度(1994年度)のことだった。以来十三年、わが進路指導部は着実に成果をあげている。これがいい加減な手前味噌でないことは最近の「サンデー毎日」誌上に掲載されたことからも明らかである。 
平成6年度の当時は、第2次ベビーブームの影響で18歳人口がピークを迎えた直後だったので、受験競争も激しいものがあった。それが最近では大学全入時代が到来しただの、しないだのと言って騒いでいる。やはり、十年一昔である。
同年齢の人口は減ることはあっても、増えることはないので、ずいぶん以前から予想はされていた。そして現在正確に「大学全入時代」に突入したかどうかはともかくとして、大学の入学定員と大学入学希望者の数がほぼ同数に近くなっているのは事実であろう。
 高三の諸君の中には「全入時代」なったのだから誰でも希望通りに大学に入れるのだろうと、暢気に考えている人がいるかも知れないので、簡単に説明しておきます。「大学全入時代」というのは、数字の上だけのことで、その意味は上記のように「大学の入学定員と大学入学希望者の数が同数になる時代」のことなのです。自分の希望通りの大学に入れるわけではありません。人気のある大学には受験生が殺到します。そして受験に失敗して浪人をする受験生がでてくれば、その浪人の数だけ人気のない大学の定員数に割り込むことになります。定員をどんどん割り込んでいって、経営が立ち行かなくなれば、廃校ということになる。
 だから、今安易な道を選び、簡単に入れる大学にはいると、将来、自分の卒業した大学はなくなってしまい、自分の子供が大学受験するときには、親の出身大学を聞かれても返答に窮するということになりかねません。自分が本当に望む大学に入るよう頑張ってください。