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全国模試に見る難関国立大 志望概況

昨日に引き続き全国模試から分かる志望状況の傾向です。今日は難関国10大学(北海道・東北・東京・一橋・東京工業・名古屋・大阪・神戸・九州)の傾向を。
◆難関国立10大学全体の志望者数はやや増加
第1回ベネッセ・駿台マーク模試における難関国立10大学の志望者数は前年より7,639名増え、前年を100とした場合の志望者指数106となった。国公立大全体の志望者指数は105であり、難関国立10大学では後期日程の廃止により募集単位数そのものが減少することを考えると、難関大志向が根強く続いていることがうかがえる。
◆後期日程廃止・縮小の影響
 難関国立10大学では、2007年度入試に引き続いて2008年度入試でも後期日程を廃止・縮小する学部が相次ぎ、この影響が注目される。東京大で理科三類以外の科類の後期日程が一括募集となり募集人員が大幅に削減される影響で、一橋大や東京工業大の後期志望者数の増加が見られる。また、東北大では文<後>、経済<後>で志望者数が増加しており、法<後>、教育<後>の廃止が一因として考えられる。その他、大阪大・医(医)<後>の志望者数が大幅に増加(指数173)しており、これは近隣にある神戸大・医(医)と京都府立医大・医(医)での後期日程廃止が影響していると思われる。
◆全国動向と同様に、経済・経営・商学系統が高人気
 学部系統別では全国の国公立大の動向と同じく、文系では経済・経営・商学系統、理系では工学系統の志望者数増加が目立っており、両学部系統とも前期では10大学全てで志望者数が増加している。