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全国模試に見る私立大学 志望概況

模試から分かる志望動向の三回目です。今日は私立大学の志望動向。昨日の国立大学と同様、前年に引き続き今年の受験生も、経済・経営・商学系統の志望者が全国的に多い傾向のようです。
◆私立大全体では志望者数が増加 
2007年度入試においては私立大全体の志願者数が3年ぶりに増加したが、今回の模試動向でも、難易度の高いの大学では志望者数の増加が目立つ。しかし、比較的難易度の低いの大学では志望者数が減少している大学が多く、人気の二極化がみられる。センター方式の利用拡大、地方会場の新設などがみられる。
◆経済・経営・商学系統は引き続き高人気
ここ数年の傾向と変わらず多くの大学で志望者数が増加しており、系統全体で高人気が続いている。
◆生活科学系統は、児童学での志望者数の減少が目立つ
児童学を中心に、近年新増設が相次いでいる生活科学系統であるが、模試動向では前年の志望者を100とした場合の志望者指数は98と落ち着きをみせている。児童学は、2008年度入試においても新増設が多いが、志望者指数は93となっており、入試競争の緩和がみられそう。
◆保健衛生学系統は、2007年度入試に引き続き、理学療法、作業療法において志望者数が減少
 高人気が続いていた理学療法、作業療法であるが、2007年度入試において志願者数が減少に転じた。今回の模試動向においても、引き続き志望者数が減少しており、大学によっては若干の競争緩和が予想される。
◆理学、工学系統の志望者数は下げ止まり
近年不人気の続いている理学、工学系統であるが、今回の模試動向では共に志望者指数は100と安定している。ここ数年新設・改組が行われている系統であり、その影響もあって、人気が下げ止まっている。