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「高1 職業人に学ぶ」⑧

 今日は、幼稚園教諭である「大富氏」です。こども達が、幼稚園に入園してから卒園までの流れを見ていただきながら、幼稚園教諭の魅力、現代ならではの苦労などをお話しいただきました。
・小さい子に接するのは本当に難しいことだと思いました。一人っ子が多い現代で、叱られたことが少ないこどもがたくさんいるし、言葉遣いにも目線の位置にもこどもへの気遣いにも気をつけなければならないし、保護者への対応もすごく大変だし、本当に体力と神経を使う大変な仕事だと思いました。自分も中学の時に一週間、仕事を体験するという行事みたいなものがあって、幼稚園に行ったけれど、こどもが好きだったし楽しくやれるかなと思っていたけれど、楽しむよりも気を遣う方が多かったです。疲れて毎日家に帰ったら寝ていました。少し将来の参考になりました。ありがとうございました。
・幼稚園の子ども達の入園式から卒園式までのビデオを見た。すごくかわいくて、成長してるというのがわかりやすかった。めっちゃ早く働きたい!と思った。大富先生はもうベテランで、今では幼稚園の先生を育成しているそう・・・しゃべり方とか雰囲気がすごく幼稚園の先生っぽかった。この仕事で一番辛いことは、保護者との関係だそうです。「あなたは子供を産んだことがないから分からない」って言われてすごく傷ついたそうです。自分でも「そうだなあ」って思った。今は治安が悪いから、外で遊ばせない親が多いって聞いた。すごくびっくりしたし、幼稚園の先生の重要さを感じた。怪我したことがなくて幼稚園に入園してくる子供もいる。幼稚園の子供達は、先生が言っていることが全てだから、一つ一つ言葉を選んで話さないといけないそうです。優しいだけの先生は悪くはないけど、子供のためにならないって聞いて難しいなあと思った。けれど、やっぱり幼稚園の先生になろうと思った。頑張ります!
・親が保育士であることもあって、こども達と接する機会が多いのですが、先生はたくさんのことを考えて子供と接しているということが改めて分かりました。私が一番印象に残った話は、子供に先生が教えて育てる「教育」ではなく、子供と共に過ごし、同じ感覚を持ってその経験を共有する「共育」の話です。「先生イコール偉い人ではない」とおっしゃっていました。だからこそ、先生は「共育」という考えを持っていなければいけないと思いました。それに加えて、仕事とは「好き」という気持ちだけではなく、その仕事をしていく中で起こる様々な困難を乗り越えていける「強さ」を持たなければ続けていけないものだそうです。

 次に、市議会議員である「多田氏」です。市議会とは何か?何をするところなのか?地方自治体で規定されている職務権限の中から主要なものについて、業務や権限の概略を説明していただきました。
・30代は会社から重要な役目を任される年代だ。自分のためだけで働くより、人の役に立つ仕事はやりがいがある。市議会議員は何十万人の人の中から26人だけしかなれないので、すごい職業だなと思った。
・議員という仕事はとても忙しく体にこたえる。全市民のことを考えたら、尻込みせずに言うべきことを言うということが大切であることが分かった。
・仕事時間に遊びに行ったりして、税金を無駄遣いしているのを議会で市長と言い合ったりして、税金の使い方を見直したりしていることが分かった。議会で言い合っているから、今自分は生きていられるし、市が無駄遣いしていることもしっかり議員が見つけて言い合って、市民が暮らしやすいようにしてくれたりしていることが分かった。