« センター入試まで後7日! | メイン | センター試験 »

受験後半戦

 さて、いよいよ受験も後半戦の開始です。前回の当番のときにも書きましたが、近年では私立大学の受験生のおおよそ半数が、推薦入試やAO入試で入学大学をを決定しています。今年度の入試もほぼ同傾向でしょうから、新年の明けた今月から実質的にも後半戦ということになります。
 今週の土曜日にはセンター試験の第1日目、明くる日曜日は第2日目が実施されます。その後、自己採点、志望校決定という作業があります。2月初旬前後ともなれば、私立大学の一般入試が始まりますが、それと同様に国公立大学の2次出願が1月28日(月)から始まります。国公立大学の前期試験は2月下旬(25日)から始まりますが、同時期には私立大学の敗者復活戦と言うべき(縁起でもありませんが)3月入試がはじまります。こうして見ると、目白押しとはまさにこのことで、これらをフルに活用するとなると、眼が回るくらい多忙を極めることになります。
 センター試験と言えば、志願者は1万人減少、正確に言うと、54万3382人で、07年度の入試に比べると、9970人の減少となったようです。そうは言っても、受験生の国公立志向は強く、08年度の国公立大学入試も激戦の様相を呈するだろうというのが、大方の予想です。昨年度はセンター試験は問題が難化して、平均点が大幅にダウンしました。その結果、多くの受験生が弱気になり、志望校のレベルを落としました。今年はその反動で問題は易化するのではないかという予測もあります。ふたを開けてみなければ分からないことですが、もしそうなれば、昨年の逆で、平均点はあがり、受験生は強気になり難関校に殺到するということになります。仮定の上に話を進めるのは余り意味のあることではありませんからこれくらいにしますが、ただ、次の点には注意して下さい。

 全員が同じ問題に取り組むわけですから、自分とって難しい問題は、他の受験生にとっても難しいはずです。こんな当たり前のことでも、大学入試センターテストという大舞台に立ってみると、あまり冷静ではいられない。首尾よく解答できれば「今年の問題は難しかったなあ」くらいの感想ですみますが、失敗した場合、弱気になっているところへ、正解は遅くとも新聞などで判明しますから、失敗を鼻先に突きつけられた気分になる。「弱り目に祟り目」というわけです。そうしてすっかり落ち込み、志望校のランクを落とさざるを得なくなる・・・
 問題が易しければまったく逆にことが起こるわけです。先程書いたように、受験生は強気になり、難関校に殺到する。その結果、競争率は跳ね上がり、難関校はさらに難化するといった次第です。
 受験生諸君は受験生の心理というものはこういうものだということを踏まえて、問題の難易に一喜一憂することなく冷静に対処するように心がけて下さい。入学試験というものは相対的なものです。競争相手次第で決まるものです。絶対的な評価ではありません。

 それにしてもセンター試験の54万人という数はすごい数字です。どんなに大規模の模擬試験もこれほど大きな規模の試験はありません。しかも、それが後半戦の真っ先にあるのだから受験生諸君は、特に現役の諸君は大変だなあと思います。健闘を祈ります。

文責: 山本正彦