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受験心得(1)

 自己採点の次は出願です。これに関しては15日のところで簡単に触れましたが、もう一度強調しておきます。
 毎年見られることですが、受験生諸君は素点(生の点)にこだわり過ぎることです。諸君の頭の中には前年度の全国平均点と自分の持ち点が抜き難くあり、その数値を余りにも単純に比較してしまいます。例えば、前年度に比べて難化した年の自己採点に登校する諸君は、たいがいしょげ返っていて、弱気になっています。当然といえば当然ですが、問題が難化すれば得点が低下するのも当然なのです。そこは一つ踏ん張って周囲を見渡してみることです。問題が難しければ誰にとっても難しいのです。そのためにも自己採点してもらうので、予備校などから返ってくる判定を参考にしてみることです。尤も、予備校により判定が異なることはありますから、よく吟味して出願校の決定の参考にしてください。
 勿論、易化した場合は逆のことがいえます。高得点で有頂天になり、ランクを上げて出願したところ、誰の思いも一緒で、難関大に志願者が殺到して、難関大がさらに難関になるというようなことはよくみかけます。
いずれにせよ、右顧左眄せずに、なるべく初志を貫徹するように心掛けてください。

 自己採点はセンター試験の後のことですが、次に直前の対策について少し触れてみようと思います。これは勿論センター試験に限ったことではなく、むしろ、本番とも言うべき個別大学の入学試験前にこそ必要な心掛けだと思います。
担任の先生をはじめとして、諸君を取り巻く様々な人達から色々な忠告、助言を頂いていて蛇足になるかも知れませんが、箇条書き風に触れてみましょう。

1:「夜型」から「昼型」への切り替えを完了すること。
   この時期に夜更かしは禁物です。午前中はボーとしていて、真夜中になって頭が冴え渡るようなズムは1日も早く断ち切ることです。幸い、現役の高三諸君はごく最近まで学校生活を送っていたので昼型の生活リズムに戻すのはそれほど難しいことではないでしょう。試験というものは明るいうちに行われるものです。真夜中になっていくら勉強が能率よくはかどるからといって調子に乗って夜更かしをすることは禁物です。

 2:風邪をひかないこと。「うがい」を励行。十分な睡眠とバランスのとれた食事。
   風邪は絶対禁物です。風邪をひけば偏差値の5くらいは簡単に下がってしまうものだと考えてください。場合によっては10くらいも下がってしまいます。それくらいダメージがひどいものです。高熱のため風邪薬でも飲んでいれば目も当てられなことになります。先日、急行バスの運転手さんが風邪薬を飲んだため走行中に意識失い、あわやの大惨事になるところを、乗客の機転で事なきをえたなどというニュースがありました。インフルエンザだったとのことでしたが、風邪というものはプロの運転手さんをそんな窮地に追い込むほど猛威を振るうことがありますから、いくら注意してもしすぎるということはありません。外出から帰ったら必ずうがいをしましょう。最近のマスクは性能がよくなっているので、ウイルスの侵入を防ぐためにマスクをするのも一法です。
 一旦侵入したウイルスを退治するには体力が必要です。そのためには睡眠不足も禁物です。睡眠不足だと勉強の能率も悪くなります。グズグズといつまでも起きているのはやめて、そういうときはサッサと寝てしまうことです。体力をつけるためには食事も大事です。偏食しないこと、消化のよいものを摂ることです。

 長くなりましたので残りは明日にまわすことにします。

文責: 山本正彦