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脳生理学から見た合理的学習法

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今日は、脳の特徴からみた学習の方法を、紹介します。

(1) がむしゃらだけでは、報われない。
  「記憶の干渉」は避ける。<「ながら勉強」は、記憶の干渉を起こす。>
  学習の相乗効果<1つの科目が伸びてくると、他の科目も伸びてくる>
  海馬の性質を考えた復習法とは、日をおいて反復復習する方法。
  復習は、同じ内容の学習を繰り返すことで成果が出る。 <参考書や問題集を替えるのは、自殺行為です>

(2) バイオリズムを生かす。
 <不規則な生活は、海馬のはたらきが悪くなる。勉強しても身につかない>
  学習効果が高まるのは、金曜日と土曜日。<週末は勉強したほうが、効果がある。>
  毎日同じリズムで寝起きすると、レム睡眠で目覚めるので、頭もすっきり。
  寝ることも勉強のうち。<寝ないことは、海馬に情報の整理や選択の猶予を与えないことです>


(3) θ(シータ)波が、学習効果を高める。

 学習力と好奇心は相乗効果で高まる 【知識が深まるほど、好奇心が強くなる、つまらないは「無知です」と暴露していること】
 感動的学習法。感情が加わると、記憶しやすい。「へぇー」は、感動的学習法の合言葉。このような学習をすると脳内にθ(シータ)波が発生している。
 危機的学習法:脳にとって危機的なのは、空腹と低温。危機的なとき、脳内での記憶が高まる。
 失敗は成功の元、プラス思考が伸びる方法。
「くよくよ」はθ波の発生を抑える。
 よくよするな! 「どうせダメだろう」、「無理だろう」も、θ波の発生を抑える。

(4)一歩ずつ、急がば回れ 解らないところは、解るところまで戻る。 
 <わかるとは「分かる」とも書く。わからないところがわらないという人もいるでしょう。説明できるかできないかで分けることができれば、解らないところがわかったのです>
  <ヤル気がないとき、先ずは、何よりも机に向かって勉強を始めてみること。すると次第に作業興奮が発生して、やる気も出てくる。>
 大きな物事を捉えて理解することから始めよ。知識は、できるだけ連合させる。
 得意科目から伸ばそう。多くを記憶して使いこなされた脳ほど、さらに使える脳になる。

 「合理的」って、簡単に成果が出るということではありません。
理にかなっているということです。
やはり、努力の二字を忘れずに、地道に学んで行くことが最良の方法なのでしょう。
「やればできる」は、「やらなければできない」ということ。
脳細胞が健全な若い時代だからこそ、脳細胞を使ってあげよう。   ファイト!!