「デザインに思いやりをたくさんつめて」
― 「職業人に学ぶ」生徒感想から ―
西谷誠 さん (ヨン・クリエイティブ・スタジオ)
さまざまな分野で必要とされているデザインを分類した上で,グラフィックデザイナーがどのような仕事に関わり,どのような作業をしているかを具体的にお見せしながらお話します。
〔生徒の感想〕
- いつも利用しているJRの「快速」という文字のデザインを西谷さんが考えたと知って驚きでした。 デザイナーになりたいとか,そう思う人はとても多いので,やはり競争率は高いんだと思いました。 身近にあるデザインや,見たことのあるロゴやポスターも種類に分けると,いろいろなパターンがあると知って,興味深く感じました。 デザインに関する仕事といっても,イラストレーターやカメラマン,スタイリストなどのたくさんの仕事があるのだと知りましたが,自分のやりたいことをするには,やはりどんな仕事でも継続的な自主トレーニングや努力が必要なんだと感じました。 今日はありがとうございました。
- 自分がしたいと思っていた仕事のことに少し近づけたようでよかったです。 デザインのなかでも,環境,製品,視覚デザインに分かれていて,自分に向いている仕事についてあらためて考えてみようと思いました。 配っていただいた資料にも見やすい工夫がされていて流石だと思いました。 身のまわりにあるいろいろなものに注目してみて,感受性をみがいたり,デザインや魅力的なものをみつけたりしたいと思います。
- お話を聞きながら,グラフィックデザイナーとは成功するのは難しいけれど,その分達成感が大きく,何より個性の出せる仕事だと思いました。 デザイナーには資格が不必要なことには,とても驚きました。 デザインはデザイナーさんから使用する人への思いやりがたくさんつまっていることを知り,これからはいろいろなデザインに目を向けてみようと思いました。
- デザイナーは単にものをデザインするだけだと思っていたが,デザインにも視覚,製品,環境デザインなどさまざまな種類があることがわかりました。 今の世の中で求められるものは高いレベルのものが多いので競争率が高いことなども納得できる話でした。 人との協調性やコミュニケーション力,人から信頼される人間性などもデザイナーには求められることや,そのためには客観的にものを考えられる能力が必要だということもわかりました。
- グラフィックデザインというのは今の社会でさまざまな形として関連している必要不可欠な ものだということがわかりました。 そして感受性と人とのコミュニケーションは人間としてもっとも必要な要素だというのを聞いて,人々の人間性をよりよい方向にもっていくのが大切だとわかりました。
- 私の父もグラフィックデザイナーなんですけど,正直なにをしているのかさっぱりわからないので,今日この話を聞きました。 グラフィックデザイナーというのは,私にはポスターとかしかイメージがなかったのですが,ホームページや広告,しかも文字までグラフィックデザイナーがするとは思いませんでした。 私はアイデアをだすのが苦手で,どうしたらそんなイメージがわくのか不思議に思いました。 今日話を聞いて,私の父がやっていることもわかったし,父をより尊敬できるようになり,よかったと思います。